「五月雨20ラブ」 (1) − ベースの反復(refrain)、雨(rain)の雫
タイトルから駄洒落ですみません。(※)
「五月雨20ラブ」(放課後ティータイムII@けいおん!!)
TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II(通常盤)
- アーティスト: 放課後ティータイム
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2010/10/27
- メディア: CD
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この曲でまず耳に残るのは、イントロからひたすら反復される、半音進行とシンコペーションのノリが印象的なベースのリフ。今までの「放課後ティータイム」とは何か違う。明というより暗。昼というより夜。ちょっと大人。
ところが、何度も聴いているうちに、やっぱりこの曲も「放課後ティータイム」、もっと言えば「澪」全開という印象に変わってきました。
曲だけ聴くと、とりわけAメロで繰り返されるベースのリフを中心に聴いていると、ある種の退廃、倦怠感すら感じられる。「ふわふわ時間」とか「ぴゅあぴゅあはーと」とか演っている女子高生バンド(という設定)の曲とは思えない。
でも、歌詞をよく聴くと、全然そんな感じじゃない。
雨粒はあくまで「ソーダ水みたい」で「小鳥のミニティアラ」で「電線のペンダントトップ」。Aメロ〜Bメロはマイナーコードの反復で、同じところで揺れ動く気持ちのようだけれど、それ自体キラキラしてる。
それでサビに来ると、メジャーに転調して、一気に光が射す。まだ雨は降っているけれど、「雨雲ちぎる手をポケットから出すよ」。気持ちとしては晴れに向かっている。ネガティブではなくポジティブ。
あと、テンポにも着目。1曲目から通して聴くと、この曲で少しギアを落としているようにも聞こえるけど、この曲単独で聴くと結構速いです。
(※)そもそも"refrain"は"ref-rain"じゃなく"re-frain"だし。